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- 審査委員
- ペーテル・ヤブロンスキ―
- Peter JABLONSKI
- スウェーデン
ペーテル・ヤブロンスキーは、2022年にグラモフォン誌で「成熟した想像力と豊かな芸術性を開花させたピアニスト」と評される、国際的に高い評価を受けるスウェーデンのピアニスト。同世代を代表するピアニストとして、過去30年間に150以上のオーケストラと協演、2000回を超えるコンサートを行っている。アバドとアシュケナージに見いだされ、17歳のときにデッカと契約した後、BBC響、ロイヤル・フィル、ロイヤル・ストックホルム・フィル、ゲヴァントハウス管、マリインスキー管、スカラ座フィル、トーンハレ管、仏国立管、N響、ベルリン響、ワルシャワ・フィル、フィラデルフィア管、ロサンゼルス・フィル、、クリーヴランド管など、またウラディーミル・アシュケナージ、ワレリー・ゲルギエフ、アンドリス・ネルソンス、ダニエル・ハーディング、クルト・ザンデルリング、エサ=ペッカ・サロネン、ユッカ=ペッカ・サラステ、リッカルド・シャイー、ダニエレ・ガッティ、チョン・ミョンフンら著名な指揮者と協演しているほか、ロイヤル・フェスティバル・ホール、バービカン(ロンドン)、フィルハーモニー(ベルリン)、サントリーホール(東京)、ハリウッド・ボウル(ロサンゼルス)、サル・プレイエル(パリ)、楽友協会(ウィーン)、コンセルトヘボウ(アムステルダム)など、世界各地の著名ホールでリサイタルを開催している。
ベートーヴェン、チャイコフスキー、ラフマニノフ、バルトークのピアノ協奏曲全曲、プロコフィエフのピアノ・ソナタ全曲を演奏、録音している。30年にわたるキャリアの中で、バーバー、ガーシュウィン、シマノフスキ、ルトスワフスキ、コープランド、ステンハンマーの作品に加え、最近ではヴァルボルグ・オーリン、エルフリダ・アンドレ、ロナルド・スティーヴンソン、アレクセイ・スタンチンスキー、グラジナ・バチェヴィッチなど、多彩なレパートリーを展開している。
ヴィトルド・ルトスワフスキ、アルヴォ・ペルト、などの作曲家とのコラボレーションも多く、彼のために作曲され、献呈された作品も多い。現在も新進作曲家の支援に努め、定期的に新作の世界初演を行っている。1997年にはヴォイチェフ・キラールから献呈されたピアノ協奏曲の世界初演によりオルフェウス賞を受賞。
2005年、スウェーデン国王より文化功労賞メダルを授与。2022年5月、スウェーデン王立音楽アカデミーの会員に選出されている。
2022年12月、バチェヴィッチ作品の録音により、フランス・アカデミーのシャルル・クロ賞(現代音楽部門)を受賞。また、権威ある「スウェーデン国際年間最優秀人物賞」をABBAやアストリッド・リンドグレーンに先駆けて受賞している。