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- 審査委員
- ペジャ・ムジイェヴィッチ
- Pedja MUZIJEVIC
- アメリカ
ピアニストのペジャ・ムジイェヴィッチは、独創的なプログラム構成、新旧の音楽の奇抜な組み合わせ、そしてアーティストやアンサンブルとの息の長いコラボレーションで自身のキャリアを定義してきた。アトランタ交響楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、ミルウォーキー交響楽団、ニュージャージー交響楽団、モンテビデオ・フィルハーモニー管弦楽団、ハーグ・レジデンティ管弦楽団、セントポール室内管弦楽団、サンタ・フェ・プロ・ムジカ、新星日本交響楽団などと幅広く共演。アリス・タリー・ホール(ニューヨーク)や、92Y、フリック・コレクション(ニューヨーク)、ケネディセンターのテラスシアター、ダンバートン・オークスやナショナルギャラリー(ワシントンDC)、カザルスホールや東京文化会館(東京)など多数のホールでソロリサイタルを開催。カーネギーホールでの協奏曲デビューとなったロバート・スパーノ指揮オバーリン音楽院交響楽団との共演によるモーツァルトのピアノ協奏曲K. 503のライブ録音はオバーリン・ミュージック・レーベルからリリースされている。
多岐にわたる活動として、ミハイル・バリシニコフとホワイト・オーク・ダンス・プロジェクトとの米国、南米、ヨーロッパ、アジアツアーを行ったほか、サイモン・キーンリサイドと共演したトリシャ・ブラウン振付によるシューベルトの「冬の旅」公演で、リンカーンセンター(ニューヨーク)、バービカン(ロンドン)、モネ劇場(ブリュッセル)、パリ国立オペラ、アムステルダム、ルツェルン、メルボルンを回るツアーを行った。また、共にムジイェヴィッチの情熱の対象である「音楽」と「食」を組み合わせ、ニューヨークにあるシェフのデイヴィッド・ブーレイのテストキッチンで、ムジイェヴィッチによるラヴェルとムソルグスキーの演奏に続いてブーレイのマルチコースディナーを楽しむというプログラムを開催した。
2021/22年シーズンのハイライトとして、モートン・フェルドマンの音楽をベースに舞踏家で振付師のセスク・ジェラベルと照明デザイナーのバーク・ブラウンとコラボレーションした「Framing Time」をバルセロナとマドリードで公演を行った。また、キャッスルトン・フェスティバル(ヴァージニア)、ベイチェンバーコンサート(メイン)に出演したほか、セントルークス管弦楽団(ニューヨーク)、シカゴ室内楽(CMC)と協演。ギルモアピアノフェスティバルにてアン・ハリガン指揮バトル・クリーク響とベートーヴェン協奏曲4番を協演している。
2022/23年シーズンのハイライトとして、セントポール室内管弦楽団やリンカーンセンター室内楽協会の室内楽シリーズに出演したほか、トロント王立音楽院とコルバーン・スクールにて「What Is a Concert」と題したワークショップを開催。また、スポレート・フェスティバルUSA、ベイチェンバーコンサート(メイン)、ヴェルビエ音楽祭(スイス)などで公演を行った。